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金子教授の映画学入門 9


  主人公の存在感

明日まで上映されている「ふみ子の海」が実にいい。
本日、CICの文学講座「富山文学に親しむ会」で
芥川と黒澤映画について『羅生門』をとりあげて
講演を行なったが、その際にフォルツァ総曲輪の
「ふみ子の海」を見た方々が口をそろえてこんなに
心を洗われる映画はない、
ぜひ多くの人に見てもらいたいという声があがった。

日本三大夜桜で名高い新潟県高田が舞台。
オールロケ。厳しい雪道を歩くために作られた
雁木の町並みが美しい。

盲学校入学を希望しながらも
母一人子ひとりの貧しい生活の中で
按摩の修行をすることになるふみ子。
師匠となる女性を高橋恵子が演じる。
厳しく荒い指導、しかし最後には
ふみ子の才能を認め、盲学校入学を許可する。
その情感を秘めた演技がいい。
そして何より主人公を演じる女の子のすがすがしい演技
けなげさ、ひたむきさ、粘り強さが見る者をひきつける。

フォルツァ総曲輪では同時にイタリアの盲学校を舞台にした
「ミルコのひかり」が上映されている。
映画音楽、音響製作者になる実在の人物がモデルである。
実話の持つ力と主人公を演じる子供の演技力
この二つなくして成立しなかった感動がある。

「ふみ子の海」と「ミルコのひかり」
目が見えなくても心の光を消すことはできない。
映画を見る者に生きる力を与える、
心洗われる
日本とイタリア映画二作品をぜひお勧めしたい。

金子幸代
研究室URL http://hmt.u-toyama.ac.jp/hibun/kaneko/




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2008⁄02⁄28(Thu) 23:06   未分類 | | | ↑Top
子どもの可能性ってすごい!


「ふみ子の海」「ミルコのひかり」
そして、「僕のピアノコンチェルト」「この道は母へとつづく」
これはすべて、子どもが主役の映画です。

特集したわけではないので、まあ偶然と言えば偶然なのです。
前2作は、視覚障害を持った子どもが、障害を乗り越えて
(ある意味、障害を持ったからこそ?)
学ぶことの歓びを知り、、きらめくような感性を発揮する。

「僕のピアノコンチェルト」のヴィトスは、天才少年で、
周りの大人たちの熱い期待を一身に受けながら、
普通の子になりたい・・・なんて贅沢?な悩みを抱えている。
でも、そのヴィトスも思いがけない行動で、周囲をあっと驚かすようなことする。

そして「この道は母へとつづく」のワーニャは、
本当のママに会いたい、という一途な思いから、
たった6歳の少年は、文字を覚え、自分なりに計画を立て、
ついには、ママを探す旅に出る。
旅先で出会う出来事にも、智恵と勇気で乗り切っていく。

こんな風に見てみると、子どもって、みんな天才なんだ!って思えてきます。
いろんなことを知りたい、やってみたい、見てみたい、聞いてみたい、
行ってみたい・・・・
素直に感じる心や欲求を、「子どもだから」とか「子どものくせに」なんていう
大人の勝手な思い込みが、どれだけ子どもたちの自由な想像力や
行動力を奪ってしまっていることだろう。

子どもは、大人と同じくらい、いえ時にはそれ以上に
よく考えているし、分かっているし、行動することもできる。

大人だって、かつてはそんな子どもだったはずなのに・・・

そんなことを思い出させてくれる映画たちです。

mm






2008⁄02⁄28(Thu) 11:56   シネマホール | | | ↑Top
日本の原風景あふれる「ふみ子の海」


真っ白に雪が吹きすさぶ新潟の山の村。
雪明りに照らされた町の、家々の小さな灯りがもれている。
一転して、春の暖かな陽射しに、桜の花びらが舞う。
鮮やかに色づいた森の木々の紅葉。

着物にぞうりの子どもたち。
冬でもはだしに下駄で、積もった雪の上を注意深く歩いて・・・
この頃貧しいけど、美しい日本の風景があったんですね。

「ふみ子の海」は、昭和12年頃の新潟を舞台に、
生涯を視覚障害者教育に捧げた粟津キヨさんの少女時代を
モデルにした感動作。

貧しさゆえに幼い頃盲目になったふみ子が
あんまの修行をしながら、点字を覚え、
学ぶことの喜びを知る。

夫を亡くして苦労しながらふみ子を
できるだけ普通の子と同じように育ててくれたやさしい母。

その母と別れ、あんまの修行を決心するふみ子の
けなげでひたむきな姿には、やっぱり胸を打たれます。

中村敦夫、高橋恵子、高橋長英などベテランの俳優陣が
脇を固めていますが、
なんと言っても、ふみ子役の鈴木理子ちゃんの愛らしさに
思わず涙も出てきますが、
サダちゃんも切なくていとおしいし、キクちゃんもとっても
いいキャラクターで、みんなうまいな~。

当時の高田の雪深い町の様子や、人々の様子にも
手を抜いてない感じ。

雪の夜の町を空から見ているシーンは、
CG?かな、と思いますが、なかなか美しくもの悲しい。
映像の美しさと、子役たちの演技が光る映画です。

mm






2008⁄02⁄17(Sun) 13:14   シネマホール | | | ↑Top
必見!「いのちの食べかた」


最近新聞やTVで後を絶たない『食』に関するニュース。
賞味期限や内容物の偽装が次々と発覚し、
極めつけは中国からの輸入餃子の殺虫剤混入。

いったい私たちは何を食べれば安全なの!!?
と、スーパーに並んでいる食品にも疑心暗鬼になってきます。

でも、これまで並んでいる袋入り、パック詰めの食品が
どこで、どんな人が、どうやって作っていたのか、
考えたことがありましたか?

とりあえず、産地や消費期限などはチェックしても、
そこまで考えて買ったり、料理したりすることは、
あんまりなかったかも・・・・

「いのちの食べかた」は、オーストリアの
ニコラウス・ゲイハルター監督が約2年間
世界中のいろんなところの食料生産現場を取材し
映像におさめた衝撃のドキュメンタリー作品です。

ナレーション、説明テロップ、音楽を一切排除し、
各シーン定点から撮った映像は、
「無機質」な美しさがあります。

食料自給率40%を切った日本に比べ、ヨーロッパの食料自給率は
120%程度はざらです。
これだけの生産量を確保するために
徹底した分業化、効率化した工場のようなところで
「生み、育て、加工」を淡々と整然と行われています。

豊かな食べ物に囲まれ、「おいしいもの」を次々と求める
現代に生きる私たち。

でも、たっぷり陽を浴びた、形は悪くても
生命力に満ちた瑞々しい野菜や、
愛情をかけて育てられ、そのいのちの重さを
きちんと受け止めて提供される肉や、
なじみの魚屋さんで、朝どれの生きのいい魚を
刺身と煮付け用にしてもらうことは、
今やとても贅沢なことになったのでしょうか・・・

その前に、食べ物を無駄に残すことだけは、
しないようにしたいな。

さて、今晩何を食べようか。
最近、餃子の皮が飛ぶように売れてるって話だけど。

mm










2008⁄02⁄11(Mon) 12:41   シネマホール | | | ↑Top
老人だってときめいていいよね!「ヴィーナス」


ピーター・オトゥールと言えば、
「アラビアのロレンス」

映画名作ベスト10を選べば、必ず入るくらいの名作中の名作。
青い目の日に焼けたロレンスの
アラビア風の白い衣装姿が印象的ですよね。

私は、小学生の頃観た「おしゃれ泥棒」の中のワンシーンが
忘れられません。
ストーリーはすっかり忘れたのですが、
探偵役のピーター・オトゥールが
ある日、オードリー・ヘプバーンに暗い部屋の中で見つかってしまいます。
その時に、びっくりして絵で顔を隠して目だけが出ているシーン。
なんてキレイな青い目なんだろう!と思ったものです。
(実はグリーンの目だと言うことですが)
子供心に、なんてエレガントで(そんな言葉は知りませんが雰囲気が)
ハンサムな俳優さんなんだろうと。

そのピーター・オトゥールも今や86歳の立派な?ご老人。
そのありのままの姿で、老人力?を発揮している映画が「ヴィーナス」

かつてはモテモテの俳優で、浮名を流した女の数知れず、
というモーリス。
同じく元俳優だったイアンのところで居候になるという
姪の娘ジェシーになんとときめいてしまう。

ジェシーはどう見ても下品で無愛想。
でもモーリスには、そのはち切れそうな若さあふれる肌や、
輝く髪がまぶしく映るのです。

なんとか近づきたいと、
お酒を飲ませてしゃれた会話で口説こうとしても
相手にされなかったり、
モデルのバイトを紹介すると言って、
裸を見ようとして失敗したり。
あ~情けない、と思う反面、
なかなかやるじゃん!と思ったり。

ひとりになってベッドに座り放心している様子は、
ちょっと胸が痛くなりますが、
元妻役のヴァネッサ・レッドグレーブとのしみじみした会話とキスは
ジ~ンと来るものがあります。

誰でも、いつかは年をとり、昔の思い出に生きることになるかもしれない。
でも、ふとした出会いやきっかけで、消えかけていた
いのちの灯が、ちょっと赤くなってもいいんじゃない?
たとえ、老人臭い!なんて言われてもね。

mm











2008⁄02⁄11(Mon) 11:46   シネマホール | | | ↑Top
金子教授の映画学入門 8


魅力映画満載 ! 今、フォルツァ総曲輪がおもしろい。

富山市中心街の活性化の中核となる
フォルツァ総曲輪では
意欲的なラインナップが続き
二月に入り、ますます充実した
魅力的な映画が上映されており、
目がはなせない。

二月第一週は、スペイン・メキシコ合作映画
「パンズ・ラビリンス」が上映されている。
監督はギレルモ・デル・トロ、
オフィリアを演じる主役の女の子がいい。

ファシズム時代、過酷な現実の中にあって
本好きの空想家のオフィリアが
冥界への入り口へと足を踏み入れる。
ハリウッド映画にはない重厚な質感、
単なるおとぎ話、ファンタジ-に終わらせない、
確かな社会性が映画を見終わった後の
余韻をより深いものにしている。
学生の皆さんにもぜひお勧めの映画だ。


そして、本日2月2日(土)~2月8日(金)まで、
「かもめ食堂」で熱い支持を得た萩上直子監督の
「めがね 」が上映されている。

小林聡美、市川実日子、加瀬亮らが
もたいまさこのカキ氷をほうばる。
シャリシャリとした音まで聞こえてくるような、
静かでゆつたりとした時間がそこにある。
ラストの赤いマフラーをして
登場するもたいまさこの存在感。

雪の富山で青空の南の海に「たそがれる」のに
もってこいの映画だ。

そして、2月9日土曜日から
オーストリア・ドイツ合作映画
「いのちの食べかた」が上映される。

今、食肉の安全性が問題になつている中
この映画を通して、自分自身の食へのかかわり
を改めて考える絶好の機会となるだろう。
2/9には、安全な食に努力されている
生産者と消費者を結ぶ
トークイベントも計画されている。

また、
「生きる」以降の黒澤明監督全作品に参加した
野中照代原作の「母べえ」が上映されて
話題を呼んでいるが、
2/9 13:30-15:00には、
黒澤明没後10年記念トークライブ。

ライブホール 500円(お茶とお茶菓子付)


黒澤監督が亡くなって10年。
リメイク版が次々に作られている今。
没後10年を記念し、
現在の映像作家に与えた影響を考え、
黒澤作品の魅力に迫る!


2/9は注目のイベント企画が一日目白押しだ。
ぜひ多くの方にフォルツァ総曲輪に
足を運んでほしいと願っている。

金子幸代 研究室URL
http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/hibun/kaneko/






2008⁄02⁄02(Sat) 23:15   未分類 | | | ↑Top

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