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「普通の主婦」の非凡さ


マリアンヌ・フェイスフルと言えば、「あの胸にもういちど」で
不倫相手のアラン・ドロンのところにハーレーに乗って
しかも、素肌に皮のライダーススーツやってくる、
スレンダーでセクシーな女優さん。
この姿が、「ルパン三世」の富士子のモデルになったというのは
この「やわらかい手」の映画で知りました。

あの頃、中学生くらいだった私は、ホントにドキドキしました。

コケティッシュな魅力あふれるマリアンヌ・フェイスフルは、
17歳でミック・ジャガーとキース・リチャーズの作品で歌手デビューして以来、
ミック・ジャガーの恋人として、この時代のポップアイドルとして名を馳せました。
そのマリアンヌ・フェイスフルも、今や立派な貫禄の大姉御。

最近では、「マリー・アントワネット」でマリア・テレジアを演じていたのを
見られた方も多いでしょう。

「やわらかい手」では、一転「平凡な主婦」、しかも、
主婦仲間の中でも、ちょっと小バカにされているような、
いつも隅っこを歩いているような、
うわさ話の巣のような雑貨屋に入るのも、一呼吸置いて入るような、
そんな自信なさげな主婦マギーを演じている。

そんなマギーが不治の病に罹った孫のため、
なんと風俗店の接客業につく事に。

ところが、次第に行列のつくほどの人気を誇るロンドン一の
売れっ子になってしまい、ひじを痛める職業病になるほど。
(このくだりはホントに笑える!)

こうなってくると、「平凡な主婦」は不思議な輝きを発してくるわけで。
そんな姿を見守る風俗店のオーナーのミキとマギーとのやりとりのシーンは
とっても好きだな~。
特に「君の歩き方が好きだ」なんて!
これは、ミキ・マノイロヴィッチにしか言えないセリフかも。

息子との関係、嫁との関係、仲良しを振舞う友達との関係、
同僚?との関係、オーナーとの関係、マギーを取り巻く
いろんな人間関係が、次第に変わっていくその展開と瞬間が
さまざまな伏線から、そうなるんだろうな、と分かりながらも心地よい。

でも、なんと言っても何十年ぶりに主演を演じた
すでに還暦も過ぎたマリアンヌ・フェイスフルの
ドラック中毒という修羅場をくぐってきた存在感と
人間味あふれる魅力が、最大の見所だと思う。

この映画は結構笑える映画なので、可笑しいところは
ぜひ、素直にクスクス笑ってくださいね!

mm








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2008⁄05⁄31(Sat) 20:00   シネマホール | | | ↑Top
動き出す絵画・レンブラントの夜警


先日「レンブラントの夜警」を試写で見ました。
遅れながらもその報告をします。

「レンブラントの夜警」の感想は、これは理解する映画ではなく、感じる映画ということ。
まず初めに言っておくと、この作品は、会話も人名が多くて、
途中で区別が付かなくなり混乱します。話の流れも大筋は分かるけれど、細部になってくるとよく分からなくなってくるでしょう。
かなりぶっちゃけて言いますが…
 
しかしそんなことはどうだっていいんです。
画面にあふれるぼんやりとした光とか、映画の中での音楽とかが
僕の心の中で膨らんで、2、3日は頭から離れることがありませんでした。
ピーター・グリーナウェイ監督は、今までにもそんな映画を撮ってきた異色とも言える監督です。
おそらく変人気質な。
中学校のころ、ある映画雑誌で偶然にも
グリーナウェイの「zoo」という映画のポスタージャケットを目撃しました。
そのジャケットの、シマウマの死体が投影されたスクリーンを見ている双子の兄弟が、
妙に印象的で、なんだか見てはいけない物をみてしまった妙な気分、
入ってはいけない場所に足を踏み入れた気持ちになったのを覚えています。

だから僕の中で、グリーナウェイとは、人の脳や心に直接的な印象を残してしまう監督です。
さて、今回久しぶりとも言えるグリーナウェイの新作、
「レンブラントの夜警」はどうだったかというと、
案の定、じっとり湿った匂いのたちこめた、彼らしい作品に仕上がっていました。
グリーナウェイは以前画家としての勉強をしていただけあって、
今回は非常に絵画的な画面構成で、始めの15分で僕はやられてしまいました。

はじめの食卓のシーン。
それぞれの食卓にレンブラントの家族や召使、弟子などが座って食事をしているシーンです。
たあいもない会話。しかし画面は一枚の大きな絵画のようです。
おそらくその時代の絵画でこういうのがあるんだろうと思います。
一瞬、美術館で絵を観賞しているような気分になります。
そして目をこらすとその絵の中の人々がかすかに動いています。
絵の中の人間が生きている、動いて食事をして、話している。
とても不思議な感覚です。グリーナウェイの魅力はまさにこの感覚です。

もう一度言うと、グリーナウェイの作品は、理解しようとするのではなく感じることが大切です。
話の流れなどそっちのけで、その時その時の
セリフとか音楽とか風景とか人間とかいったものを感じる見方もありだと思います。
映画を観終わって、「あのシーンのあのセリフが好きだった、もう一度見たいな。」と思えればいい。
 
テレビドラマみたいにストーリーを語るだけの単純明快な作品ではありませんが、
それとはまた別の面白さがある映画です。


ryuzo





2008⁄05⁄13(Tue) 10:27   シネマホール | | | ↑Top
欲情と愛を武器に彼女は・・・・


「ラスト、コーション」を東京で観て、先日試写で2回目を観ました。
やっぱりすごい。

話題になっている激しいベッドシーンもさることながら、
とにかく濃密な時間と空間。

顔のアップシーンが多いというのも一つだと思いますが、
上海の上流婦人たちのマージャンシーン一つとっても、
マージャンの手を読もうとしているのか、
それとも互いの本音を読もうとしているのか・・・
洗練されたチャイニーズドレスの美しさ、綺麗にマニキュアされた手に輝く
「鳩の卵」のような宝石の指輪。
まったく隙のないファッション。

ワンとイーが始めて二人で見つめあうレストランのシーン。
互いを探るような、挑発するようなまなざしと、
綱渡りを楽しむような会話・・・



当時日本軍に占領された中国の若者たちにとって、
未来を描くこともできず、今を自由に生きることもできなかった。
演劇部の学生が「愛国心」をテーマに演じたことで、
愛国思想に傾いていく若者たち。
そして、ついに「演じる」ことを武器に、
売国奴として憎まれ、そして徹底した冷酷さで恐れられいた
イーの暗殺を企む。
彼らにとって、それはまだゲームのようなものだったのかもしれない。
ある時点までは。

ある陰惨な事件をきっかけに、後戻りできなくなる彼らの中の一人
最も演技がうまく、そして内に秘めた激情も大きなワンが、
プロの女スパイとしてイーに近づき暗殺する「役」を演じることになる。

LUSTとは、欲情の意味。
そして、戒は、戒めであり、中国では「指輪」の意味もあるという。
この映画にとって、「指輪」は大きな意味を持ちます。

そして、欲情が愛に変わるときの男と女の切なさと、
己の中に、思いかけず生じたむき出しの愛を知った時の、孤独。

それを描こうとすれば、やはりあの暴力的でありながら、
なにか悲しいセックスシーンにも納得ができます。

稲垣吾郎がある番組で言ってました。
「セックスシーンで涙が出る映画って始めて」
思わずうなずいてしまう私でした。

mm













2008⁄05⁄09(Fri) 12:23   シネマホール | | | ↑Top
映画館まるごと体験ワークショップ模様


この静かな連休中を利用して映画館の裏側を体験しもらおうと企画した
『映画館まるごと体験ワークショップ』に3日3人の方が参加してくれました。
taikenws3.jpg

taikenws1.jpg


朝のシネマホールの清掃から始まり、映写の仕組みやフィルムの取扱、
チケットカウンターでのお客様との対応、映写、裏方の事務作業として
シアターガイドの会員向け発送作業をしていただきました。
参加いただいた皆さんお疲れ様でした。
taikenws2.jpg


今回始めての企画ですが、今後子供向けの体験ワークショップなども
企画したいと思っています。

映画だけでなく、ライブホールでの音響や照明などの体験ワークショップもありですね。










2008⁄05⁄04(Sun) 12:27   未分類 | | | ↑Top
アーティスティックなゴールデンウィークいかがですか?


実のところ、GWとか連休は静かなフォルツァ総曲輪です。
GW向けの、超大作!とか話題作などはどちらかというと縁が無いので・・・・

とは言え、こういう時にこそじっくり見て欲しいな~という
ドキュメンタリー2作品を上映中。

バレエファンならおそらくご存知の幻のバレエ団「バレエ・リュス」(ロシアバレエ団)
の波乱万丈の歴史を紐解くドキュメンタリー。
1909年に初公演を果たして以来、天才興行師ディアギレフに率いられ
20年間各地で魅了し続けた伝説のバレエ団が、
ディアギレフ亡き後も、その後後継者によって引き継がれていく。
ただのバレエ団と違ったのは、ピカソ、マティス、シャガール、ドビュッシーなど
この時代のアーティストがこぞって、舞台芸術の中でコラボレーションしていること。
かなり革新的で、芸術性を求めた舞台づくりこそが、
人気の秘密だったようです。

往年の名ダンサーたちも今や80歳代。
輝くばかりに美しかった現役時代とは別の美しさと
自信にあふれている姿に感嘆してしまう。
身のこなしが全然違いますよね。

もう一本の「≒草間彌生 わたし大好き」も
78歳となった今でも、まったく創作意欲や美に対する情熱を失わないどころか
湧き出るようなエネルギーに満ち溢れた作品を生み出す力に、
ただただ脱帽。

しかも、無垢な魂のままに、わがままな愛すべき芸術家の
日常の姿にも感動してしまうなぁ。
本当にカワイイ! 
昨日来たお客様が、「草間ちゃんに元気もらいに来たの」
と言っておられましたが、なるほど!とすっごく納得しました。
70過ぎてるからって、ピンクのかつらや、ショッキングピンクの水玉模様を
着て何が悪い! 自分が楽しければいいじゃやない!っていう
とってもすてきな開き直り?が気持ちいいです。
っていうか、ご本人はまったく開く直ってるつもりないんですよね。
これがフツーなのです。

でも、まぁこんな天才アーティストだからカッコイイんだってことは
十分理解していますがね。
それでも、とにかく元気がわいてくることには違いないです!
ここのところお疲れの方には、ぜひお勧めの映画2本ですよ!

mm











2008⁄05⁄04(Sun) 11:56   シネマホール | | | ↑Top

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