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勢いある韓国映画勢


今週、東京へ試写に出向いて観てきた韓国映画「息もできない」

新進気鋭の監督ヤン・イクチュンが自ら脚本、監督、製作
さらには主演、製作までも手掛けた感情むきだしの傑作でした。
この映画は彼が実際に心に背負っていた家族との悩みを吐き出すために
彼が彼自身のために製作を決心した映画だそうで、
撮影途中に製作資金が足りなくなり、
家を売り払ってまで資金を作り完成にこぎつけたという
入魂の作品でもあります。
家をなくす覚悟で作った本作は、東京国際映画祭と並ぶ映画祭である
東京フィルメックスで最優秀作品賞と観客賞を見事に受賞し、
苦労が実を結んだ結果となりました。
各国の映画祭でも絶賛の嵐!!

撮影は撮り直しなしの一発撮りで行われ、
一回のテイクに俳優たちのエネルギーがぶつかり合う、
題名の通り、息もできなくなりそうな緊迫した空気感がありました。

過去に父親の虐待によって母親と妹を亡くし、心に傷を負った取り立て屋のチンピラ、サンフン。
同じく、ベトナム戦争に出兵した父親と、
毎晩遊びにふける兄と3人で細々と暮らす高校生のヨニ。
二人が偶然のきっかけで知り合い、お互いに心を許し合っていく物語。

サンフンは兄弟分たちからも恐れられるほどキレると恐ろしく、誰も彼を止められません。
しかし高校生のヨニだけは、彼に対して生意気を言ったり、対等に振る舞います。
サンフンもヨニと会うときだけはいつのまにか彼女に対して心を開いていきます。
高校生とチンピラの交流を軸に、ヨニの兄や父、サンフンの腹違いの姉や子供、
取り立て屋のボスとのドラマも描かれます。

時に観る人が観れば目も当てられないほどの暴力描写。
登場人物それぞれが持つ葛藤、世代間の憎しみ、怒り、悲しみが
ごっちゃごっちゃに混ざり合って殴り蹴り暴言は吐き放題の、
一歩間違えれば暴力映画になりかねない勢いの映画です。
しかし、たまに見せるサンフンの人間らしさも非常に丁寧に描かれていて、
その部分が観客の心をぐっと捉えるのでした。
運命に翻弄され、どうしようもないもどかしさを抱える
生身の人間の姿が映し出されていました。

ヤン・イクチュンの心の葛藤があってこそ作りえた、
一人の人間が自分の感情と正面から向き合ったからこそ作りえた映画でした。

それにしてもポン・ジュノの「母なる証明」といい、
キム・ギドクやパク・チャヌクといい、韓国映画もあなどれません。
以前は、韓流映画なんて…とバカにしていた自分もいたのですが、
ポン・ジュノの映画を観てから、
韓国映画の見方が変わってしましました。
韓国の土地がそうさせるのだろうと思いますが、
彼らの撮る映画からはいつも、日本映画では表現されることのない
「生」へのエネルギーが感じられます。
「息もできない」は正にそんなエネルギーに満ち溢れた純韓国映画でした。
このまま行けばどこまででも疾走できそうな危なっかしさ。
韓国特有の危なっかしさを、日本の観客はどのように受け止めるのか
今から楽しみです。

「息もできない」の上映はまだ決定していませんが、
今後上映を検討していきたい作品のひとつとなりました。
(ryu)



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2010⁄01⁄29(Fri) 19:05   未分類 | | | ↑Top

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