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真打?シャネル物語


昨年からココ・シャネルの伝記ものの作品
「ココ・アヴァン・シャネル」当館でも上映した「ココ・シャネル」
が続き、そして3作品目となる「シャネル&ストラヴィンスキー」が今日から公開した。

先の2作品が、シャネルの成功物語として、孤児院育ちの若きシャネルが、
お針子として働くうちに次第にそのデザインセンスと、アイディアで成功し、
その間に出会う男たちとの恋そして別れを描いていた。

「シャネル&ストラヴィンスキー」のシャネルは、
すでに成功し、今や時代の寵児として女性はもちろん芸術家からも
一目おかれる存在となっている。
しかも、演じるのはシャネルのモデルであり、シャネルを体現するミューズとして
圧倒的な存在感を示していたアナ・ムグラリス。

衣装もカール・ラガーフェルトが担当し、
ストラヴィンスキーを招待するヴィラのたたずまい、インテリアなど
どれをとってもシャネルそのものという、シャネルの真髄を伝えるものとして
まさに真打と言えるかもしれない。

物語はストラヴィンスキーのバレエ3部作の最後の作品「春の祭典」の初演から始まる。
バレエ・リュスと組んだこの作品の初演は、当時としてはあまりにモダンで難解な音楽とバレエは
賛否両論、ブーイングと罵倒、拍手と喝さいが入り乱れる騒然とした、華麗なシャンゼリゼ劇場。
騒然とした中で、ひとりにんまりと満足げに微笑むシャネル。

それから7年後に再会し、亡命したストラヴィンスキーを自分のヴィラに家族とともに住まわせ、
生活と創作活動の支援をすることになる。

互いの才能に惹かれあう情熱的な二人が、激しい恋に落ちるのもの無理はない。
そんな二人を、苦しみながらも見守るしかない妻のカーチャ。

この二人の自立した女として、妻としてのプライドをにじませる二人の女性の会話に注目したい。
ストラビヴィンスキーのとの恋も
互いの芸術を高めあい、情熱をささげる相手として求め、与えるだけのもの。
シャネルにとって彼との恋は、社会通念上は背徳である不倫とは思っていない。
そういう彼女の生き方には、反発を覚えるのも女性であり、
あこがれを抱くのも女性だろうと思う。

誰でもが理解し、愛するものには疑問を感じ、興味を持たない。
そんな風にストイックと思えるシャネルだが、
恋の終盤、「芸術家」として「自立した女」として見せるの生き方、身の処し方も、
孤独との裏返し、孤高に生きるための代償なのかもしれない。

やっぱり簡単に真似なんかできない。
だからこそ、シャネルって永遠の憧れ。

muro




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2010⁄04⁄10(Sat) 18:23   シネマホール | | | ↑Top

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