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金子教授の映画学入門18


静謐なる映画三本 その2

フォルッア総曲輪で6/4まで上映されている「パリオペラ座のすべて」
ベジャール、そしてバレエはつづく」を取り上げたい。


バレエドキュメンタリー映画としては、「ベジャール、そしてバレエはつづく」がすばらしい。
2007年11月に逝去した20世紀で最も偉大な振付家モーリス・ベジャールが残した
「モーリス・ベジャール・バレエ団」のその後を追った迫真のドキュメンタリー映画。

映画は、べジャールの1周忌、未完成の遺作『80分間世界一周』の舞台化と、
その一月後のベジャールの後を引き継ぎ、
総監督になったジル・ロマン振付の新作『アリア』の初公演までの日々を追う。

なんといってもジル・ロマンの眼がいい。
偉大な師ベジャールの残した遺産をいかに現代に引き継ぎ、
そして自分の新作も作るという二律背反するような作業を日々重ねる。
バレエの修道士のようだ。

 ロマンの心のささえとなっているのが、
「過去を振り返るな、何があっても前に進め」
というベジャールの言葉だ。


決して平坦な道ではない。
ローザンヌ市から三年間の資金的援助は約束されているものの、
それ以後も助成が続くかはすべてロマンと残された40人のダンサーの公演にかかっている。

ベジヤールバレエの最も大きな特徴は、それまで女性ソリスト中心のバレエから、
男性ダンサーに主点を置いたことだ。
『ボレロ』など革新的なバレエ作品。
クロード・ルルーシュ『愛の哀しみのボレロ』に挿入された
ジョルジュ・ドンの踊りはその代表的な例だろう。

日本での公演にあわせた記者会見で、ロマンが、
「亡くなったといっても、今もステップの一つ一つにベジャールを感じるし、
踊り込めば踊り込むほど彼に近づける気がしている。
振付は“パ(ステップ)”だけではなく、
“エスプリ(精神)”でもあるから」と述べている。

映画でも若いダンサーたちが、死後の今もベジャールのたたずまいを感じると述べている。

ベジャールの遺した作品とその強靭な精神が
ロマンを通してバレエ団の公演へと
さらに発展していくことを願わずにはいられない。

祈りの映画であり、かつ躍動的なパッションをひめたドキュメンタリー映画だ。

女性監督のアランチャ・アギーレは、文学教授資格も持つ。
ベジャールのバレエ学校で若いころに学んだ経験もあり、
それらの経験が映画でも生かされている。

金子幸代 研究室 http://160.26.62.22/hibun/kaneko/


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2010⁄05⁄25(Tue) 11:25   未分類 | | | ↑Top

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