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金子教授の映画学入門 19


静謐なる映画三本 その3

フォルッア総曲輪で6/4まで上映されている
「パリオペラ座のすべて」を取り上げたい。


バレエドキュメンタリー映画「ベジャール、そしてバレエはつづく」
個の輝きや人間の生き方を描いた映画としたら
「パリオペラ座のすべて」はまったくその対極にある。
個人の顔が見えない映画だ。

映画の主役はなんといっても、348年の間、
世界最高峰に君臨してきたパリ・オペラ座の建物である。

誰もいない通路、地下室、地下の下水道に住む魚、屋上では養蜂も行われている。
映画はカットバックするように、オペラ座の内部をカメラが映し出す。

掃除風景、練習するダンサー、振り付けの相談、衣装係の準備、
バレエ公演を支える人々。

時間の進行に合わせて映し出す。
創作過程から公演までのすべての営みを見守るオペラ座の大きさが
浮き彫りにされる仕組みになっている。


この映画の特徴は、いかに経営されているのかという
企業としてのオペラ座という視点である。

オペラ座の運営・維持にどのような努力がはらわれているのだろうか。

女性総監督ブリジット・ルフェールが率いるパリオペラ座、
広報担当者らとの資金確保の協議風景も映し出す。

経営戦略に基づき、
古典だけでなく現代的なコンテンポラリーも上演される。


エトワールと呼ばれるトップダンサーを頂点に階級社会を築くバレエの殿堂。
バレエダンサーの寿命は短い。
怪我も多い。
そうした不安を払拭するように
40歳から年金がもらえる制度があることも明かされる。

154名のダンサーの労働者としての側面も映し出される。
活気あふれる食堂でのダンサーたちの食事のおいしそうなこと。

華やかな舞台を支える日常を描く、
ここに本ドキュメンタリー映画のおもしろさがある。

金子幸代 研究室 http://160.26.62.22/hibun/kaneko/


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2010⁄05⁄25(Tue) 22:13   未分類 | | | ↑Top

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