FC2ブログ
スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






--⁄--⁄--(--) --:--   スポンサー広告 | | | ↑Top
金子教授の映画学入門 20


映画の醍醐味ーフランス映画その1ー

フォルツァ総曲輪で上映されているフランス映画
まずは「モリエール、恋する喜劇」がおすすめだ。

そしてもう一本のおすすめのフランス映画が、「ユキとニナ」である。
フォルツァ総曲輪で7/2まで上映されている。

9歳のユキ(母は日本人)とニナ、親の離婚に抗議して家出する少女たちの心のひだに分け入る。
少女の友情と成長の物語、森に癒され、心がほんのりとする映画である。


さて、「モリエール、恋する喜劇」は、
シェークスピアと並び称される天才劇作家モリエールの
喜劇がどのように誕生したのかを描く。

若き22歳のモリエールを演じたロマン・デュラスがいい。
本作のリアリティをささえる要因はまずこのヒーローをあげねばならない。

俳優兼劇作家として旗揚げした「盛名座」は借金の返済ができず、
モリエールは、やむなく借金の肩代わりを申し出た金持ちの商人ジョルダンの演劇指南に雇われことになる。

若い未亡人にもてたいジョルダンは、モリエールに演技指導をこうことになるのだが、
17世紀フランスの貴族や実業家の実態がカリカチュア化されており、随所で笑いをさそう。

試みに書いたモリエールの戯曲をひろったジョルダンの妻エミエールは、
若き日の演劇体験時の楽しさを思い出し、少女のように昂揚する。

通俗なジョルダンは若い未亡人にうつつを抜かして
妻のエミエールを顧みないのだが、
モリエールは聡明で感受性豊かなエミエールに強くひかれていく。

この二人の出会いが後の喜劇作家モリエールの誕生につながった。
もちろん史実ではない。フィクションである。
しかし、そんなことがあったのではないか、あったら素敵だと空想させる。

空想にリアリティを与えているのが、俳優たちの演技力である。

それまではつつましく暮らしていたエミエールが、戯曲を読むことで忘れていた
娘時代の興奮を思い出す。貞淑な妻から恋を知った大胆な女性へと変身していく。
新しい女といえよう。

エミエール役のラウラ・モネッテイの円熟味のある演技、
そして狂言回し役のジョルダンを演じたファブリスキ・ルキーネの
軽妙な演技というように、脇をまとめる俳優陣のアンサンブルがとてもいい。

衣装や豪華な貴族の館など、観客を一気に17世紀へと導く装置も充実している。
まさに映画の醍醐味を味わえる映画だ。

さらに場面、場面での話がモリエールの喜劇を下敷きにしており、
モリエールファンにも満足できる仕掛けが随所にある。

映画館の大画面でこそ味わいたいぜいたくな映画のつくりである。

金子幸代 研究室 http://160.26.62.22/hibun/kaneko/




スポンサーサイト






2010⁄06⁄22(Tue) 23:54   未分類 | | | ↑Top

| HOME |

プロフィール

forzasogawa

Author:forzasogawa
FC2ブログへようこそ!

最近のコメント

最近のトラックバック

ブログ内検索

リンク

ブロとも申請フォーム

↑Top



Copyright © 2018 フォルツァ総曲輪日記. All Rights Reserved.

 Template by nekonomimige Photo by Encyclorecorder
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。