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金子教授の映画学入門21


映画の醍醐味ーフランス映画のもう一本

「モリエール、恋する喜劇」にくらべると
小粒だが、もう一本のおすすめのフランス映画が
フォルツァ総曲輪で7/2まで上映されている「ユキとニナ」だ。

フランソワ・トリフォーの「大人はわかってくれない」のように、
子供を主役にした傑作が多いフランスならではの映画である。

9歳のユキ(母は日本人)とニナ、親の離婚に抗議して家出する少女たちの心のひだに分け入る。
少女の友情と成長の物語、森に癒され、心がほんのりとする映画である。
しかし、なんといってもこの映画の核は、少女たちが親の離婚に反対し、
何とか両親に離婚をとどまってもらうよに話し合うところにある。

もし、日本で同じような離婚による子供の思いを描くとしたら涙など情緒的に表現されているだろう。

だが、両親の離婚により今は母親と住むニナに促され、
ユキは自分の思いを言葉によって表現していくようになる。
語り合うことによって人間は理解しあえる、思いを察することを美とする日本文化とは対照的である。
そこには、子供観にも関わっている。
フランスでは子供は未成熟な大人、未完成なものという見方がある。


今、東京の神保町にある岩波ホールで上映されている「パリ20区ー僕たちのクラス」
国語の時間は読み書くよりも、デイベートが中心である。
教師は子供の自主性を育てると同時に規律や大人への敬意を教えようとする。
主人公の国語教師フランソワに反抗する子供は言葉で応酬する。
民主主義の根底は言葉で語り合うことだが、
学校現場でも徹底されており、感心した。
成績会議には教員だけでなく、保護者代表や生徒代表も参加して
成績や指導方法が論議されるのである。


一方「ユキとニナ」ではなかなか自分の思いを伝えられない。
ユキが、ニナともわかれ、森の奥で暮らそうと歩き出す。
森をつきぬけるとそこにに日本の農村風景があった。
文化的に対極にあるように思っていた国であっても、自然の営みは同じであることを告げている。

日本人の母とフランス人の父を持つ少女ユキが大人になるとは、
遠い西洋と東洋を近づける、そんな未来が託されているようだ。


金子幸代 研究室URL:http://160.26.62.22/hibun/kaneko/

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2010⁄06⁄29(Tue) 11:09   未分類 | | | ↑Top

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