金子教授の映画学入門 12


ワクワク街中ウオッチング


本日はゼミ生16名と一緒に市民プラザに集合。
総曲輪にある今井古書店を訪問。
富山の街中でがんばる貴重な古書店だ。

絶版の岩波文庫もここにある。
『映画が若かった頃』も置いてあり、映画関係もおもしろい。
文学関係も充実し、美術など思わぬ掘り出しものがあるのでお勧めの古書店。

そして、本日のメインは学生とともに
フォルツァ総曲輪での映画鑑賞である。
ボブ・ディランへのオマージュ的作品
「アイム・ノット・ゼア」
「風に吹かれて」など
1960年代のフォーク界を代表し、
多くのアーティストに多大なる影響を与えた詩人・
無法者・映画スター・革命家・放浪者・ロックスター、
いくつもの顔をもつボブ・ディラン。

映画では、ボブ・ディランの多面性を6人の俳優が演じる。
ケイト・ブランシェット、クリスチャン・ベイル、
ヒース・レジャー、マーカス・カール・フランクリン、
ベン・ウィショー、リチャード・ギア。

六人の中でもケイト・ブランシェットがいい。
リチャード・ギアはいなくてもよかったか。
彼のところで映画の流れが切れてしまったのが惜しまれる。
音楽に力が入れられ、エンディングの曲が心をとらえた。

映画はホブ・ディラン自体から離れ、
別の像を作り出す。とらえきれないことが
ボブ・ディランの新たな神話を作り出すかのようだ。

メディアが作り出すボブ・ディラン神話を
最も笑い飛ばすのは映画の題名である。

どんなに追いかけようと

I'm Not Thereーー私はそこにはいない。
 


そしてもう一作品「トゥヤーの結婚」

砂漠化が進む中国内モンゴル自治区西北部の山麓の大草原。
水枯れのために一家を支えるトゥヤーは、ラクダで水汲みをする。
夫は井戸掘りの事故で幼い息子と娘を抱え、牧羊の世話も彼女の肩に。
身体を壊したトゥヤーは離婚し、再婚することを選ぶ。
前夫も一緒に暮らすことを条件に再婚しようと考える。
 
過酷な生活環境の中でたくましく働くトゥヤーの笑顔、
一途に思いを秘めたまなざしの美しさ。
母を支えようとする息子、
次々に訪れる求婚者をユーモラスに描く。
魅力あふれる映画の登場である。


監督は「月蝕」の王全安。
ヒロインのトゥヤーを演じた、ユー・ナンが素敵だ。
2007年ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞受賞作品。
中国映画としては「紅いコーリャン」以来の快挙にわいた。
金曜日までの一週間限りの上映、お勧めの映画だ。

金子幸代
関連サイト (金子研究室) http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/hibun/kaneko/












2008⁄07⁄24(Thu) 23:15   未分類 | | | ↑Top

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